全国から薬剤師を募集しています。兵庫県豊岡市・但馬 | センター薬局こうじゅ舎です。漢方相談承ります。

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国際中医師養成講座 よくあるご質問

Q1.国際中医師(漢方)の勉強が、薬剤師の実務でどの様に役立つのか?

A1.私たちは、小学校から西洋思想に基づく基準で教育を受けてきました。化学も天文学も、薬学もそうです。

国際中医師の勉強は、東洋思想を起源に、その考えを紀元前から発達してきた医学です。
これらを理解すると薬学部で学んだ知識とは別の物差しを身につけることが出来ます。
この物差しで患者さんを観ると見えない物が分かります。
例えば、始めに書いた事例の様に、漢方の物差しで観察すると患者さんを多方向から分析・分類できます(弁証)。
それにより、その方に、適した食品を漢方の物差しで提案できます。勿論、適切な方剤を教えてあげられます(論治)。
また、西洋医学の薬を漢方の物差しで考えると別の切り口で理解でき、効き方の予想がつきます。同時に養生法や使い方の工夫が提案出来ます。
例えば、「タミフル」は辛涼解表剤として分類できます。このことが理解できれば、服用後の治り方の流れを予想でき、しばらく注意してもらう食品も提案できます。
「ラックビーN」は、温中?寒剤だと分析できます。これにより、口渇のある方には効きが悪い事が予想できます。服用も「温かい物で飲む方が効果が良い!」とアドバイスできます。
サプリメントで有名なビルベリーですが、これは漢方の分類では肝腎陰虚の薬と理解できます。
そうすると、「疲れると悪化する人」以外には効かない事が予想できます。ですからこんな方には、別の物を教えてあげることも出来ます。
更には、精神分析学の様なものも中医学(漢方)には、存在します。実際、ストレス学説が発表される600年前の書物には、すでに肝気鬱血という精神抑鬱時の証候が書かれ、その対応方剤も書かれています。
この様に、例をあげると切りが有りません。これらの知識が、日々の業務で役に立たない訳がありません。
実際に、これらの知識で多くの方々を手助けし、信頼を頂いています。

Q2.漢方は全くの素人です。漢文も読んだことがありませんがついて行けますか?

A2.メーカーが教えている漢方薬の知識は、「病名漢方」であり、東洋医学的な理論は有りません。

その様な誤った知識を反って持っていない方の方が、素直に頭に入ります。
私も、私立薬学部出身で、漢文は高校の時に低空飛行で勉強した程度でした。
漢方を本格的に勉強する様になり、師匠に指導を受けながら自然に読める様になりました。
漢文が読めると中国の専門書も簡単に読める様になります。お蔭で、仲間と中国語の専門書を数冊和訳出版できるまでになりました。

Q3.何故、35歳までの年齢制限なのでしょうか?

A3.基礎理論の学習では、古典と中国語の本を読んでもらう事があります。

そのため、漢和辞典や中日辞典などを多用してもらうことになります。
また、当日の講義の補足のために古典(素問、霊枢、傷寒論など)の宿題を出すこともあります。
学習のための年齢を考えると35歳が限界かと考えております。

Q4.国際中医師は、日本で中医師としての医療行為を認められていますか?

A4.少なくとも日本では、合格者でも中医師としての医療行為は認められていません。

ただ今回の目的は、あくまでも薬剤師としてのキャリアアップのための知識の習得が目的です。
中医師の知り合いが有れば確認されたら分かると思いますが、薬剤師でも漢方の知識は、当然ですが、それ以外の難病についても医師と対等に話しが出来るはずです。

Q5.受講を2年間すれば、国際中医師の受験は出来ますか?

A5.国際中医師の受験は、医師・薬剤師であれば受講をしなくても、主治医師資格を持つ方の推薦があれば、すぐに受験できます。

しかし合格出来るかどうかは別です。本会の目的は、難問の国際中医師を合格出来る様なレベルまで一緒に勉強しましょうということです。

Q6.講義の時間は、いつですか?

A6.基本的には、自己研鑽のための時間です。

勤務が終了した後の夜。或いは土曜の昼からで考えています。

Q7.テキストは、「主に国際中医師アカデミーのテキストを使用」と書かれていますが、中医学アカデミーで自己学習するのと何が違うのですか?

A7.テキストは、国際中医師受験のための科目ごとに、中医学基礎概念、方剤学、診断学、中医内科学などの国際中医師アカデミーのテキストを使用します。

しかし、東洋医学的な基礎概念が無いと初期の段階で行き詰まる方が多いです。
このため初期の段階では、独自の資料で東洋医学的な考え方などを学習してもらいます。
また、中国語の専門書が読めると今後の学習が飛躍的に伸びますので、中文と漢文(中国語の古典なので)も必要なら行おうと考えています。
そして何より、董先生に直接ご講義を頂きます。
また、国際中医師合格は腕試しであり、患者さんを前にして、漢方的な弁証を行い、適切な養生や予防法をお教えすることが出来るまでになる事も目標の一つです。勿論、弁証論治を行い、選薬も当然出来る様にしたいと思います。そのため、症例検討を後半から入れて行きたいと考えております。

Q8.センター薬局に勤務していなくても、お金さえ払えば参加出来るのですか?

A8.参加出来ます。

しかし、薬局業務で実際に患者さんとの関わりの中で、中医医学の知識の活用などを実際に行いたい考えております。この点については、管理薬剤師などの立場の方が、他薬局で業務を行うことは、困難であります。そのため参加出来ない可能性が大きいと思われますので、予めご了承下さい。

Q9.国際中医師に合格すれば、薬局での患者さんとの関わりについて、問題なく出来るもようになるのでしょうか?

A9.国際中医師合格レベルは、中国の中医薬大学卒業生とほぼ同レベルだと言われているそうです。中医薬大学を出て、すぐに患者さんを診察して、名医と言われる訳がありません。

本会は、基礎と今後の勉強のやり方を習得するのが主眼だとご理解下さい。薬剤師は死ぬまで勉強ですから。
それと何より忘れてはいけないのは、医療人は知識・知恵も必要ですが、患者さんへの中孚の心と人格・識見が一番大切であることです。これらがそろって、患者さんから評価されるものと信じています。
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