冷却シートはご存じでしょうか?「冷えピタ」「熱さまシート」とか「お熱とろ〜ね」など多種のメーカーから発売されています。
最近は、熱が出るとおデコに貼るのが定番になってしまいました。
確かに頭に貼っていると気持ちが良いです。
ある時、子供が頭に冷却シートを貼っているのを見て、「あれは何か宗教上の魔除けですか?」と中国のお医者さんに質問されたこともあります。
この絶句した意味は、こんな理由からです。
「冷却シート」は薬ではないです。つまり熱を下げる薬効はないです。
お医者さんは診察の時に「高熱が続く様なら、氷などで冷やしてあげて」と話しておれます。
補足するならば、おデコでなくて、①後頭部から首の付近 ②脇の下
③太もも内側などの太い血管が通っていて体表面に近い部位を物理的冷やすこと効果は大きいです。
また、冷却シート自体は、体表面を持続的に冷却する力は保冷剤や氷に比べて弱いそうです。表示
こんな情報が頭の中を駆け巡り、でも親御さんの気持ちも分かるので、中国のお医者さんには、この様なお答えしか出来なかった訳です。
「冷却シート」の箱には、「医薬品ではないので、熱を下げるものではない」旨が"申し訳なさそう"に書かれています。
ある時、小児科を受診されたお母さんが「○○ピタを貼っていたけど熱が下がらない」とお医者さんに話されたそうです。つまり「○○ピタを貼っていれば、解熱効果がある」と信用しておられた様です。
このお医者さんから「薬局で○○ピタを置いているから、効果があると勘違いするんだ」と笑いながら批判された事がありました。
確かに一理ありますが、「○○ピタと一緒に健康養生の話しも出来るんです。正しい熱下げの方法もお教えしています。ただ売っているだけではありません」と良い訳をしております。
インフルエンザで高熱が続く時や熱中症の可能性がある場合などは、手助けで冷却シートを使うのは良いですが、やはり氷などで冷やす方か良いことは覚えておいて下さい。