センター薬局『健康の集い』を開催いたしました

12月13日 出石健康福祉センターにて、センター薬局が主催する『健康の集い』を開催しました。雪が降る寒い日でしたが、約30名の方にご参加いただきました。

今回は下記の内容にて、2部構成で講演をいただきました。

 

講演

 1.「薬局で思うこと、願うこと」

        薬剤師:赤木 緯佐子先生 (出石センター薬局 薬局長)

●薬の歴史

 化学合成薬品が多い昨今ですが、薬はもともと植物から取られていた事がきっかけとなって

  今の薬があるという歴史がある。 例:柳の樹皮→アスピリン(痛み止め、熱さまし)など

●目薬の正しい差し方

 目薬を差す時は、容器を目に近付け過ぎないように差しましょう。

  目に近付け過ぎると、涙を容器に吸い込んでしまい汚染の原因となる場合があります。

●内服薬の正しい飲み方

 内服薬はコップ一杯のお水かお白湯で飲みましょう。(ジュースやお茶は控える)

 お水の量が少ないと、お薬の血液中の濃度が低くなってしまう場合があります。

●健康食品は信頼できるメーカーを選びましょう

 同じように見えるカプセルでも水に溶けにくい物が中にはあります。

 お腹の中で溶けて吸収されなければ効果が得られにくくなってしまいます。

 

 2. 「自分で出来る認知症予防」

     講師:梅木 正嗣先生 (湧永製薬株式会社 学術部)

●認知症 全国数462万人 年齢とともに増加し、女性の割合が多い

●キーワードは 「アミロイドβ」「タウのもつれ」

 認知症発症25年前からアミロイドβが蓄積され始める。発症15年前からタウが出現・増加し凝集化され始める。海馬の萎縮が進みアルツハイマー型認知症が発症する。

●予防のポイント

 ・アミロイドβを上手に排泄する

 ・新しい神経ネットワークを形成する

   しっかり休養:質の良い睡眠がアミロイドβの蓄積を防ぐ

   たのしく運動:左右別の動き(グー・パー 運動)など

   おいしく食事:料理は脳を刺激する作業(考えることがたくさん)

       ⇒五感をリラックスさせることができます

●よく噛むことの効用(1口20回以上を目標に)

   一口、口に入れて箸を置くと早食いの防止になります。

 

短い時間ではありましたが、内容の濃いセミナーになりました。

みんなでに体を動かしたりと、楽しく学ぶことができたのではないかと思っております。

来年も『健康の集い』を計画したいと考えております。

ご興味のある方は、是非ご参加ください。

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